「旅の始まり」を観て。公開前日を迎えて。

この記事は、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズのネタバレを含みます。

 

 

うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ ~旅の始まり~」

放送から1ヶ月です。

 

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嬉しかったなぁ。
久しぶりの地上波アニメ。予告の音也の「ST☆RISHがテレビに帰ってくるよ!」だけでもう涙が出ちゃったよ。めちゃくちゃ嬉しそう。表情が簡単に目に浮かぶ音也の声が大好きなんです。


観てみて何が嬉しかったのか書いてみた

 

ST☆RISHがなぜ「ツアーズ」をやろうと思ったのかを知ることができた

 

まず。
うたプリはゲーム発売時から、歌が生まれる瞬間や歌が持つエピソード

(歌詞の内容だけではなく、なぜこの歌が生まれたのか、アイドルにとってその曲はどんな意味を持つのか、作るまでの経緯や制作中の出来事、何を思ってどこで披露してどんなパフォーマンスをして、そこから何を得たか)

が存在していて、それを私たちが知れること。これはうたプリの持つ大きな柱だと思っている。


ゲームシリーズでは、アイドルそれぞれのルートで1曲ができあがるまでの流れを丁寧に描いているし、アニメシリーズでは七海春歌がアイドルたちとの関わりを踏まえて作曲をする流れを続けてきた。
その他にもドラマトラック付きCDなど、ほとんどの楽曲に何かしらのストーリーがついている。ってこの記事書いてたらシャニライの新曲が来たよーーー!ドラマトラックある!


ゲームは特に丁寧、だからこそ私は2016年に制作発表されたDolceVitaを心待ちにしているんですけどまだですか??????????????


さておき。

 

作詞ではその時のアイドルの生活や経験していること、同時進行で重なった別の仕事からヒントを得たり、心が乱されたり…
アイドルだけでなく、主人公(七海春歌)もその間に気づきを得たり、成長を重ねている。
一点で突然歌が生まれるのではなく、「アイドル」という生活の流れの中で、生きながら歌が生まれているなと思う。
歌の存在意義が重くなり、アイドルに立体感が出る。私はそれが大好き。

 

少し話は変わるけど、ツアーズの内容が出たとき、「SideMのWTシリーズみたいな感じ?」と思った。

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どうして旅行をテーマにしたんだろう?いわゆる「男性アイドルコンテンツ」として少なからず競合する部分もあるだろうに…とか少しだけ思った。


けど、その答えをST☆RISHから得ることができた。

指示を受けてやる、やらされたのではなく、ST☆RISHがやりたい!と思ってこのツアーズが生まれたこと、「旅の始まり」によってそれを知れたことが嬉しい。

そしてそれを知れる流れは、今までうたプリが大事にしてきた「アイドルたちが何を思って何をしたいのかを知った上で歌を知る」と同じなんじゃないかなぁ。

 

「マジLOVEスターリッシュツアーズ」が生まれた瞬間を、「旅の始まり」で知ることができた。

「「始まり」は君と一緒に」

ってこういうことだ。

 

余談:

WTはアイドルたちが世界各国でライブをする、しかしどうしてそれをやることになったのかは不明(WORLD TR@SURE in FRANCEイベスト参照)。
少なくとも、アイドルたちが自発的に企画したのではなく、「プロデューサーが持ってきたお仕事である」のがアイマスらしくてそれも好きだし、うたプリはそうではなく「アイドルが企画した」という差別化(という言葉で合ってるのか?)ができていて嬉しかった。

 

WTシリーズはフランス、アメリカ、スペイン、中国、ハワイ、ドイツ、フィンランド、カナダ、ロシア、タイ、インド、イギリス、日本の全12国13地域(ハワイ)が歌われています。

ST☆RISHと同じ国でも、こういうコンセプトを選んだんだなーという比較として面白いので、聴いたことのない人はぜひ聴いてみてほしい。一例は以下。

 

中国

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インド

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イギリス

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・そもそもキャストからの「やりたい!」があってこその「旅の始まり」

PASH!9月号にて、プロデューサーインタビューにて「キャスト陣から「ライブもいいけどお芝居もしたいな」という声があった」からこそ「旅の始まり」の制作が進んだと書いてあって驚いてしまった。そうだったんだ…

スターリッシュツアーズをやりたい!と思って動いたST☆RISHとなんとなく重なる物を感じてグッときた。

www.pashplus.jp


・「七海春歌」の存在


七海春歌の扱いは人によって様々。

私は1人のキャラクターとして楽しんだり、都合の良いところは自分を重ねて楽しんでいる。
七海春歌は努力ができる人だから、私はとても尊敬していて好きなところがいっぱいある。一方自分にはできないことをたくさんしていることもあるから、重ねきれないところもいっぱいある。「七海春歌と魂を重ねるあなた」という言葉が今はしっくりきてる。

 

沢城みゆき氏のお声も好きなのだ。賛否両論ありすぎた記憶もあるけど。
また会いたいなぁ、春ちゃんは今のST☆RISHをどう思ってるのかな、みゆきちうたプリにもう出たくないとか思ってたりしないだろうかなんて考えてしまったり。

 

七海春歌の声はアニメ4期最終話の2016年12月が最後。
2019年のマジLOVEキングダムではエンドロールで舞台袖に立つ姿だけ。
前述の通り七海春歌の扱いは難しい。
声は出ないけど、でも存在をなくさないでいてくれることは私はすごく嬉しかった。

ゲームの表示上でも「主人公」は私だし、ST☆RISHも「君も主役だよ」と歌ってくれているんだから。

 

だから「旅の始まり」冒頭で姿が出た瞬間も嬉しくてウワーーー!!!ってなった。でもお話はしないのか…まぁ事前に出てるクレジットにもいなかったし、今のうたプリ七海春歌をこう扱う方針なんだな…と寂しくも思っていた。


そう思っていたところの第一声が「ふふっ。みなさん、どうしましたか?」だ。

ウワーーー!!!じゃ済まない叫び声が出た。
ST☆RISHの怒涛の七海コール(いつもの)に応える言葉だけれど、まるで自分が心の中でしていた呼びかけに、春ちゃんが答えてくれたような感覚がしたのだ。

 

 

アニメ1期の13話を見返せる人は見てほしい。

シャイニング早乙女によってST☆RISHのデビュー曲担当を下ろされてしまった春ちゃん

。「YOUに「作曲の神」を越える曲が書けますかー?」の言葉を受けて、おばあちゃんのお家に行っていたけれど、それでも自分で考えて、さらにST☆RISHの言葉を受けて、「もう逃げません!誰にも負けません…みなさんの曲を作れるのは、私しかいません!」とハングリーになれた(シャイニーは元よりそのつもりだったみたいだけど)。

そんな春ちゃんが、「旅の始まり」において、トキヤから「ST☆RISHの曲は、やはり七海さんでなければ」の言葉に、「はい!」と即答するのだ。

 

ちょうど「旅の始まり」放送前に1期を見返していたからこの対比に気づいて。気づいた瞬間エモさではちきれそうになったよ。

 

 

これ書いてる間に「アイドルマスターシンデレラガールズ 10周年記念アニメーション「ETERNITY MEMORIES」」という1時間アニメーションが公開されたんですけども。
「プロデューサーの数だけシンデレラガールズの物語は存在する」って示されてウオッってなったね…

 

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「観測者の記憶と思いの数だけ可能性があり、過去の世界すら変化し続ける。IFでありANOTHER、多次元であり無限、未来と過去の双方向に永遠なのです」

 

うたプリはこの傾向はそんなに強くないけども。なんか色々考えさせられたな。

・音也にとって「世界」とは?


Debutの音也ルート恋愛エンドをみんな読んでくれ。

www.utapri.com

 

以下ネタバレなので注意。


音也「君は俺に何を望む?どんなアイドルになってほしい?」
主人公「(中略)……だから、みんなの人気者になってほしいです。世界中の誰もが、音也くんの歌を知ってる」「音也くんの歌声を聴いただけでパッと音也くんの顔が浮かぶくらい」
音也「わかった。絶対に叶えるよ、君の望むこと全部。それがふたりの夢だから。
そして、それが叶ったその時には…」
主人公「……時には……?」

音也「……今はまだ内緒」

音也「俺はまだ太陽を見上げる向日葵だから……。でも、いつか絶対、君の太陽になってみせるよ!そして、君を再びここに連れてくる」
音也「その時、ちゃんと言うよ。この空に誓って約束する。だから、待っててほしい…」

 

わかる???????
わかって!!!!!


音也にとって世界とは、そういう場所なんです。
私これをずっと覚えていて。「叶ったその時には…」に続く言葉をずっと考えてて。私はそれをプロポーズだと思っていたんですけど、2020のバースデーアクセサリーシリーズが純白スーツで何かしらの扉を開けながら差し伸べているビジュアルで指輪が来て、とんでもなく嬉しかったけど、果たして音也ははあの時の誓いを果たせたのか?とも思ってたんです(早口)。
たしかにキングダムも大成功、ロスで舞台挨拶もしたり、海外でもすべからくという訳ではないけど名を出す機会は少なくない。
でも世界ってどういうこと?音也は世界に行けたのか?


それが今回のツアーズですよ。イギリスに行ったんだ。「Hello!って声をかけたら返してくれたんだ」って。音也は世界に行ったんだ。名前が知られていたかはわからないけど、それでも音也がイギリスにいた時間があったんだ。(今のところ、こんなだったよ!みたいな話は出ていないから本当は行ってなかったらどうしよう)


音也と世界。今回すごく意識させられました。


とは言いつつ音也にとって海外は初めてではなく。
パイフロが海外ロケでしたからね〜!パイフロでの経験を活かして今回を迎えたことを嬉しく思います。

 

「旅の始まり」に出てきたアイデア書きを見る限り、この時点では「旅をコンセプトにしよう!」ってなって、みんなが何をやりたいのかを出してみた、までですよね。

このあとイメージを膨らませるために実際に行ってみたっていう流れだったのかな。

 

このアイデア書き、右から2枚目はステージの形について案を出してたみたいだけど、下のほうにおんぷの形を描いたもののさすがにダメかってバツついてるの、好きですね……一十木先生…

 

終わりに

さあ、公開前日です。搭乗券の準備もできた。久々の入場待機画面、ドキドキしたけど感覚を取り戻せました。終わっていないのは週明けに提出の仕事の制作物だけ。

 

どんな旅になるんだろう。連動購入特典のキャストコメントで、寺島拓篤氏が「やばいよ!とんでもないことになると思う」と仰られていたのでもう本当にドキドキで壊れそう。

 

強いて言えば、私はとあることととことん相性が悪く、今まで何度か悲しいことが続いていて(うたプリに限らず他作品でも合わないともう悟ってしまったので)。杞憂に終わってくれ。作品が大事にしている柱の理解の仕方が違うんだ…これまで何度も経験してしまっているので、今回こそはないと期待したいです。

 

予告で心を落ち着けたいのに、みんなかっこよすぎて眩しい。

飛行機から出されたビームでセンステがどうなってしまうのかずっと気になっています。

 

youtu.be

 

CMも嬉しかったね。

 

 

楽しみですね。

18時には書き上げるつもりだったのにもうこんな時間なのでおしまいにします。

明日の今頃はもう内容を知ってしまっているんだな。

みなさんご達者で。

 

 

 

*1:アイドルマスターSideMが2018年から展開したCD&ゲームアプリ「LIVE ON ST@GE!」内イベントシリーズ「WORLD TR@SURE」、通称ワートレもしくはWT。アイドル達が各国でライブを行うというコンセプトのもと、アイドルたちが普段所属しているユニットを越えてグループを組み、フランス、中国、インドなど世界各国をイメージした楽曲がリリースされた。